エカの南国主婦ライフ

マレーシア在住の主婦です 海外にいるからこそ発見したこと、手放したことなど綴っていきます

『自分は大丈夫』コロナニュースで思い出した正常性バイアスの怖さ

先日、エジプトナイル川クルーズ船の45人が新型肺炎(コロナウイルス)に感染したとのニュースを観て「なぜ?」と思った方も多いのではないでしょうか。

ダイアモンドプリンセス号の集団感染であれだけ大騒ぎになったのに、なぜクルーズ船に乗り込んだのだろうか?と。

一生に一度しか行けない特別な旅行だったのかもしれません。

そして「自分は大丈夫」だと思っていたのでしょうか。

かくいう私も心のどこかで「自分は大丈夫」だと思っていますが、流石に3月の日本への一時帰国はキャンセルしました。

今回、コロナウイルスのニュースを観ていて「正常性バイアス」という言葉を思いだしました。

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正常性バイアス」とは?

正常性バイアスとは何か異常があっても、大丈夫だと思い込んで危険な状況を無視してしまう心理のことです。

防災心理学の用語としてよく知られています。

最近の例では2014年の御嶽山噴火が挙げられます。

大勢の方が亡くなりましたが、遺品のカメラには噴火の様子を映した映像が多く残っていました。

正常性バイアスが働いて、逃げる判断が遅れたと言われています。

同年に起きた韓国のセウォル号沈没事件も同様です。

集団内で誰も避難しようとせず、正常性バイアスが高まり、同調性バイアスが強化したため、 助かるはずの多くの生徒が亡くなりました。

都合の悪いことは無視

先月、日本に住む友人数人から「来月海外旅行なんだけど大丈夫かな」とか「アジア旅行行くんだけど、マレーシアの様子はどう?」といった内容の連絡が来ました。

面白いことに彼女たちは、私にどう思うかとか、キャンセルした方がいいかと意見を求めるのではなくて、あくまでも私に「大丈夫だよ」と同調してほしい気持ち、旅行を後押ししてほしい気持ちが感じ取れました。

女性って私もそうですが、相談事に対して解決策を見出してほしい訳じゃないんですよね。

同調してほしいだけなんです。

連絡してきたうちの2人は子どもと関わる仕事をしているのです。

どんな経路でコロナウイルスに感染するのかなんて誰にも分かりません。

もし感染し、周りからの批判に耐えられるだけの精神力があるのなら自己判断で行くしかないですが、そこまで考えていない方が大半ではないかと思います。

正常性バイアスは怖いですね。

さいごに

我が子の通う学校ではクラスごとに保護者が情報を共有できるようWhatsApp というアプリで連絡を取り合っています。

今朝、中華系のお母さん数人が「もうすぐ学校が休みに入りますが、どうか子どもたちのために海外旅行には行かないで」と書き込みがありました。

無自覚でウイルスを広げてしまう可能性があるから怖いと。

子どもという守るべき存在のある母たちには、心配性バイアスがかかっているから正常性バイアスにはかかりづらいのかもしれません。